国家資格 エックス線作業主任者とは
エックス線作業主任者ってどんな資格?役立てるお仕事・メリット等は?
エックス線作業主任者 完全ガイド 目次
1. 資格の基礎知識・仕事内容
国家資格 エックス線作業主任者について
エックス線作業主任者とは、労働安全衛生法により、エックス線の装置などを使用する作業において管理区域ごとに選任することが義務付けられている重要な国家資格です。
都道府県労働局長から免許の交付を受けた者だけが、技術的事項を管理する責任者として選任されます。
エックス線が用いられる主な分野
エックス線は波長が 1 pm~10 nm 程度の電磁波であり、以下のような様々な分野で必要不可欠な技術として用いられています。
- 物質によって透過する度合いが異なることを利用した 「レントゲン撮影」「材料の非破壊検査」「食品の異物混入検査」
- 元素によって蛍光エックス線の波長が異なることを利用した 「微量の元素の検出」
- エックス線が波動性を持ち、波長が回折条件を満たすことを利用した 「結晶構造解析」
- エックス線が粒子性を持ち、コンプトン効果が起きることを利用した 「手荷物検査」
エックス線作業主任者の仕事と職務
エックス線の作業に従事する人が安全に作業できるように指導・管理することが、エックス線作業主任者の最大のミッションです。
法令に規定されるエックス線作業主任者の職務
法令により、以下の職務を遂行することが定められています。
具体的な7つの職務内容(クリックで開く)
- 管理区域、装置の定格出力、放射線装置室または立ち入り禁止区域の標識を規程通りのものとすること
- 規程通りの照射筒、またはろ過板を使用すること
- 間接撮影、透視時に不必要なエックス線を出さないようにすること
- 業務従事者の受けるエックス線量ができるだけ少なくなるように照射条件などを調整すること
- 遮蔽物または警報装置が規程通りのものがついているかどうか点検すること
- 照射を開始する前及び照射中に立ち入り禁止区域に労働者が立ち入ってないことを確かめること
- 放射線測定器が規程通りにつけられているかどうか点検すること
エックス線作業主任者を取得するメリット
資格取得による3つの大きなメリット
エックス線作業主任者は、探傷検査や分析など「非破壊検査」を行う事業場では必要不可欠な国家資格です。取得することでご自身の市場価値は跳ね上がり、以下のような明確なメリットを享受できます。
非常に高いニーズ
工業用にエックス線を利用する企業では「必置資格」となるため、業種によっては極めてニーズが高く、転職や就職において圧倒的に有利に働きます。
資格手当で給与アップ
資格を必要とする企業では「資格手当」などの優遇が用意されていることが多く、取得費用をすぐに回収でき、生涯賃金の底上げが可能です。
現場のリーダーへ
知識を持った専門家として、エックス線を扱う現場のリーダー(責任者)として活躍する道が開け、社内でのステップアップに直結します。
ぜひご自身のスキルアップ、職場でのキャリアアップのためにチャレンジしてください!
講習会に参加された「合格者の声」
エックス線作業主任者の受験資格と試験について
財団法人安全衛生技術試験協会が指定機関となって、全国11か所の安全衛生技術センターで実施されています。
受験資格と試験の開催頻度
受験資格
特別な受験資格は不要であり、どなたでも受験可能です。ただし、申込時に「本人確認証明書」の添付が必要となります。
試験の開催頻度
各安全衛生技術センターにて、年3~6回の頻度で実施されています。(※会場によって異なります)
試験免除(無試験)による申請
以下の免許をお持ちの方は、試験を受けずに手続きのみでエックス線作業主任者の資格(免許)を取得できます。
- 診療放射線技師免許を受けた者
- 原子炉主任技術者免状の交付を受けた者
- 第一種放射線取扱主任者免状の交付を受けた者
免許試験の合格基準と合格率
合格の目安
- 合格基準: 科目ごとの得点が40%以上で、かつ、合計点が60%以上であること。
- 合格率: 概ね 35%~65%程度 で推移しています。しっかり対策を行えば十分に一発合格が狙える難易度です。
エックス線作業主任者免許試験日(令和6年度)
令和6年4月~令和7年3月の試験日程です。(詳細は安全衛生技術試験協会の公式ページもご確認ください)
| 北海道 | 東北 | 関東 | 中部 | 近畿 | 中国四国 | 九州 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5月 | – | – | 21日 | – | 21日 | – | 21日 |
| 7月 | 9日 | 9日 | 9日 | 9日 | 9日 | 9日 | – |
| 9月 | – | – | 18日 | 18日 | 18日 | 18日 | 18日 |
| 11月 | 21日 | 21日 | 21日 | 21日 | 21日 | 21日 | 21日 |
| 1月 | – | – | 31日 | – | 31日 | 31日 | 31日 |
| 3月 | 4日 | 4日 | 4日 | 4日 | 4日 | 4日 | – |
受験申込に必要な書類
本人確認証明書(以下のいずれか)
- 住民票または住民票記載事項証明書 (マイナンバー非記載のもの)
- 健康保険被保険者証の写し (表裏)
- 労働安全衛生法関係各種免許証の写し (表裏)
- 自動車運転免許証の写し (表裏)
- その他、氏名・生年月日・住所が記載された身分証明書の写し
※科目免除を受ける場合は不要です。住所変更があった場合は、新住所が記載された郵便物のコピー等も必要です。
科目の免除を受ける場合に必要な書類(クリックで開く)
■「エックス線の測定に関する知識」の免除
- 第二種放射線取扱主任者免状の写し
■「エックス線の生体に与える影響に関する知識」の免除
- 第二種放射線取扱主任者免状の写し
試験手数料(受験費用)
学科試験共通手数料として、8,800円 が必要です。
試験科目・時間・問題数
試験時間は4時間です。
(※1科目免除者は3時間、2科目免除者は2時間となります)
| 試験科目 | 問題数 | 配点 | 免除の条件 |
|---|---|---|---|
| エックス線の管理に関する知識 | 10問 | 30点 | – |
| 関係法令 | 10問 | 20点 | – |
| エックス線の測定に関する知識 | 10問 | 25点 | 第二種放射線取扱主任者免状の交付を受けた者 |
| エックス線の生体に与える影響に関する知識 | 10問 | 25点 | 第二種放射線取扱主任者免状の交付を受けた者 等 |
全国の安全衛生技術センター(試験問合せ先)を開く
| 財団法人 安全衛生技術試験協会 | 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-1千代田ファーストビル東館9階 03-5275-1088 |
|---|---|
| 北海道安全衛生技術センター | 〒061-1407 北海道恵庭市黄金北3-13 0123-34-1171 |
| 東北安全衛生技術センター | 〒989-2427 宮城県岩沼市里の杜1-1-15 0223-23-3181 |
| 関東安全衛生技術センター | 〒290-0011 千葉県市原市能満2089 0436-75-1141 |
| 関東安全衛生技術センター 東京試験場 | 〒105-0022 東京都港区海岸1-11-1 ニューピア竹芝ノースタワー21階 03-6432-0461 |
| 中部安全衛生技術センター | 〒477-0032 愛知県東海市加木屋町丑寅海戸51-5 0562-33-1161 |
| 近畿安全衛生技術センター | 〒675-0007 兵庫県加古川市神野町西之山字迎野 079-438-8481 |
| 近畿安全衛生技術センター 大阪試験場 | 〒530-6090 大阪府大阪市北区天満橋1-8-30 OAPタワー22階 06-6484-9281 |
| 中国四国安全衛生技術センター | 〒721-0955 広島県福山市新涯町2-29-36 084-954-4661 |
| 九州安全衛生技術センター | 〒839-0809 福岡県久留米市東合川5-9-3 0942-43-3381 |



